2007年1月 3日
年頭所感
明けましておめでとうございます。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
この時期に食する物と言えば、おせち、雑煮、お屠蘇。
これらを口にすると、「お正月だなぁ。」と実感すると思います。
実家を出てしまうと、なかなか、おせちや雑煮を食べる機会がグッと減りますが、お屠蘇だけでも飲んでお正月気分を満喫したいですね。
ところで、この「お屠蘇」、起源をご存知ですか?
「お屠蘇」というと、家族全員でお酒を酌み交わす、お正月行事の一つと思いがちですが、実は、中国から伝わった由緒ある儀礼なのです。
意味合いは「一年の健康を祈る」ためで、本来の作り方は「大黄(だいおう)」「蜀椒(しょくしょう)」「桔梗(ききょう)」「桂心(けいしん)」「防風(ぼうふう)」「白朮(びゃくじゅつ)」「虎杖(いたどり)」「烏頭(うず)」の8酒類の薬草をかみ砕いて、赤い袋に入れる。それを井戸の中に一晩吊るしてそのエキスを染み出させ、元旦にそれの袋ごと酒に浸して飲む。そして、飲み方は、家長が挨拶をして屠蘇を神に捧げたのち、年少者から東を向いて飲み、順に年長者に回る、というものでした。
中国では6世紀頃にはこの儀式があり、『日本歳時記』によれば、811年に日本に伝わりました。
当初は宮中で飲まれていましたが、江戸時代には、庶民の間にも広がったようです。
明治時代までは本来の作り方、飲み方をしていましたが、やはり今では、手間と労力が掛かるため、井戸には吊り下げず、薬草を減らしたり、何もせずにお酒だけだったり、など簡略してしまいました。
複雑で、本来の意味がよく分からない儀式やモノがたくさんある日本の文化。
その文化を後世に伝えるのは自分達です。
知らない、分からない、では将来の子供達に伝わり難いと思います。
将来のためにしっかり日本の文化を知る事がとても大事な事をふと感じました。
(WATANABE)
投稿者 vespa : 2007年1月 3日 17:00