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2010年3月 6日
「飲育」 口の未来
先日から、飲み物の大切さを訴えてきました。
それは、あまりにも味音痴の多い事にビックリしているからです。
つい、この間にもこんな事がありました。
ウェイティングとしても利用して頂けるようにバーベスパでは夕方5時よりOPENしています。
そこへ、水商売風の女性と男性が来られました。
業界でいう「同伴」という雰囲気でした。
私が「いらっしゃいませ」という言葉に続いて、「お飲み物は何にいたしましょうか」と尋ねました。
すると、女性は今から食事に行くので、
私は「ソルティードッグ」、社長は?
俺は「ジントニック」、
というオーダーをされました。
「かしこまりました。しばらくお待ち下さい。」
と言って、ソルティードッグとジントニックを作ろうとしていた時です。
女性がバッグの中から、何かを取り出し、ごいっしょの方の手の腹に落とし、自分の手の腹にも
落としたかと思いきや、口にパクリ。
嫌な感じがした私は「何を口に入れられたのですか?」とたずねました。
すると、女性は「フリスク」ですけど、と言って首をかしげる。
私は唖然とした。
「それって、お口のエチケットのためのハッカが入っているものですよね?」
「そうですけど。」
「ちょっと待って下さいよ。今からソルティードッグとジントニックをお飲みになるのに、ハッカ味のものを
先に食べられると、味が苦く感じ、美味しく頂けませんよ。」
「そうなんですか?でも、いつもこんな感じで飲んだり食べたりしてますけど?」
すぐに、ビターの入ったお水を出し、口の中をゆすいでもらいました。
その後、ソルティードッグとジントニックを出して飲んでもらい、二杯目に少しだけ「フリスク」を舐めてから
飲んでもらうようにしました。
すると、どうでしょう。
「うぁー何。これ。苦いし、えぐいし、美味しくない。」
「そうでしょう、、、チョコレートを食べた後に、みかん食べたら美味しくないでしょう。」
「今まで、こんなこと考えもしなかった。」
一緒にいらっしゃった男性もビックリ!
メニューを作って、それで注文を受けるBARが多い昨今、お客様は組み立てや順序がわらない。
それに、なかなか比べて飲んだり食べたりする機会もない。だからこそプロフェッショナルの存在が大事になってくる。
BARTENDERとはBARのTENDER(やさしい人)という意味もある飲み物のプロフェッショナルなのです。
お客様に恥を欠かせない様に、美味しいカクテルを味わって頂きたいし、お客様も私たちバーテンダーを信頼し楽しいナイトライフを過ごして頂きたい。
食べ物も居酒屋さんが多くなり、お客様の言いなり、懐石料理やフランス料理のコースのように美味しく頂くための順序やルールなど無視。
それこそ、「酒は酔えばいい、飯は食えばいい」という文化しか生まれない。
「味」は口の未来と書きますが、まさしく、口の未来は無くなりつつありそうです。
もう一度、あなたの口の未来を大切にしてみませんか。
BAR-VESPAのBARTENDERがお手伝いしますよ。
媚山 達己
投稿者 vespa : 2010年3月 6日 17:00